自分が洋服を好きになったきっかけは、デニムでした。

 

 

皆さん、こんにちは。
PATHLOWマネージャーの齋藤です。

PATHLOWにとってはオープンして初めての秋冬。

オープンしたタイミング的に、この秋冬からガッツリとオーダーさせてもらったブランドも多く、店内に自分でセレクトした商品たちがたくさん並ぶのは、とても嬉しく、そして楽しいです。

そして何より、その商品を気に入っていただき、選んでくださるお客さんがいること。

改めまして、いつも本当にありがとうございます。

自分が洋服を好きになったきっかけ

自分が洋服を好きになったきっかけはデニムでした。

「着る人によって変わる、唯一無二の自分だけの色落ちが楽しめる洋服。」

そんな言葉に心惹かれて、20歳そこそこの頃に手に入れた国産デニムのセットアップ。

当時は、

「もう、このデニムのセットアップだけで洋服はいらない!!!」

なんて思っていたのに……

そのデニムに合うTシャツを。

いい革靴を。

いいベルトを。

いいシルバーアクセサリーを。

気づけばどんどんアイテムが増えていき、服好きになり、そして気づけばセレクトショップまでやっていました(笑)

人生、何があるかわからないですね。

本題に戻りまして。

今回紹介したいのは、PATHLOWのメインブランドのひとつ。

そして、この秋冬から本格的にご紹介できることになった、岡山のデニムブランド H.UNIT

 

 

そんなH.UNITから、岡山でつくられた13.5ozの生機デニムを使用したデニムジャケットとデニムパンツが届いています。


今回、このデニムを紹介するなら、まず知っていただきたいのが

「生機(きばた)」

というものについて。

そもそも「生機デニム」ってなに?

生機デニムという言葉、少し聞き慣れないかもしれません。

簡単にいうと、織り上げたデニムに余計な仕上げ加工を施していない生地のこと。

1960年頃以前のデニムには、この生機デニムが多く使われていました。

その後、加工技術の進化や大量生産が必要になった背景から、縮みを抑える防縮加工やねじれを抑える加工など、さまざまな加工を施したデニムが主流になっていきます。

そう聞くと、

「生機デニムって、未完成の古いデニムなの?」

と思うかもしれません。

でも、むしろ面白いのはここから。

生地を整えすぎていないからこそ、糸の凹凸やザラつき、織りのムラ感といった、デニム本来の表情が残っています。

触ると少しゴツっとしていて、いい意味で無骨。

この独特の生地感こそ、生機デニムならではの魅力です。

そして、ヴィンテージデニムとして人気の高い1940年代、50年代のデニムにも、生機デニムが多く使われていました。

あの無骨で力強い、いわゆる「THE ヴィンテージデニム」らしい表情を楽しめるのも、生機デニムの面白さのひとつです。

もちろん、最初から柔らかくて穿きやすいデニムではありません。

でも、着たり穿いたりしているうちに、少しずつ柔らかくなって身体に馴染んでいく。

この、

「最初はちょっと硬い。でも、そこから変わっていく。」

という感じが、個人的には生機デニムの好きなところです。

1940年代の雰囲気を感じるワークジャケット

Raw Denim Work Jacket

まずはデニムジャケット。

13.5ozの生機デニムに、オール綿糸での縫製。

1940年代のデニムワークジャケットをモチーフに。

よくあるヴィンテージのレプリカではなく、
デニムジャケットとカバーオール、
それぞれのいいところを取り入れたデザインに。

 

大戦期のデニムを彷彿とさせる、月桂樹ボタンやTバック仕様など、デニムジャケット好きなら思わず反応してしまうディテールがふんだんに盛り込まれています。

ヴィンテージの雰囲気をしっかり感じられながらも、今着る服としてちゃんと成立している。

このバランスがH.UNITらしくて、すごくいいです。

そして、育てがいのある5ポケット

Raw Denim Tight Straight 5P

 

もうひとつは、Raw Denim Tight Straight 5P。

こちらも同じく13.5ozの生機デニムを使用しています。

シンプルな定番5ポケット。

ストレートにまっすぐ落ちる、飽きずに長く穿けるシルエットです。

ジャケット、パンツどちらも共通してオール綿糸で縫製されているので、ステッチも生地と一緒に少しずつ色落ちしていきます。

 

細かいところまで、ちゃんと「育てる楽しさ」がある。

そんなデニムです。

デニムは、買った瞬間が完成じゃない。

デニムって、買った瞬間が完成じゃない。

むしろ、そこからがスタート。

たくさん着る人もいれば、ゆっくり育てる人もいる。

洗濯の頻度も、合わせる服も、それぞれ違う。

だから同じデニムでも、最後はちゃんと違う、自分だけの表情になる。

以前、友人のデニムを見ていたら、右ポケットにくっきりとiPhone 16の跡がついていました。

これが現代人のリアル色落ち(笑)

50年後、

「昔の人はここにスマホを入れていたのか」

なんてヴィンテージデニムとして見られていたら面白いですよね。

……ちょっと脱線しました。

でも、こういうのもデニムの面白さだと思うんです。

その人が何を入れて、どんな生活をして、どんなふうに穿いていたのか。

デニムに残った色落ちやアタリから、なんとなく想像できる。

H.UNITのデニム、その完成はまだ先。

今回のH.UNITの生機デニムも、そんな付き合い方ができる一本です。

最初は濃いインディゴ。

そこから自分の生活と一緒に、少しずつ色が変わっていく。

何年か経った頃に、

「なんだこのダメージ(笑)」

「なんだこの変な色落ち(笑)」

なんて思いながら、そのデニムと過ごした時間を振り返る。

そんな時間まで含めて、楽しんでもらえたらと思います。

ジャケットとパンツをセットアップで着るのもいい。

もちろん、それぞれ単体でも。

気負わず着て、気長に育てる。

そして、気づけばどんどん洋服が好きになっている。

そんな「服好き沼」の第一歩にも、ぜひ。


評論將在審核後公開。

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