"Product Details" 【この商品の特徴について】
1998年のオープン以来、20年以上にわたり日本のヴィンテージシーンを牽引し原宿を見守り続けてきた「ベルベルジン(BerBerJin)」。
そんなベルベルジンのお直し専門店として2009年にスタートした直し屋ベルベルジン。
直しと並行して続けていたオリジナルアイテムの製作は、服の構成と構造を理解したモノづくりがコンセプト。
自ら縫製する人にしか作れない着眼点、縫製、構成を具現化するプロダクトは唯一無二です。
コストを下げる事など考えない妥協なき物作り。
布はもちろんですが、糸や付属パーツの1つ1つにまでこだわっています。
今できる一番を表現しますので袖を通していただければ違いがお分かりいただけると思います。
NAOSHIYA CUSTOM FACTORY新型ナイロンショーツです。
亜熱帯化してる日本の気候。
これまでの季節感で物作りするのは時代に合わなくなりました。
5月には半袖に短パンとなる時間があります。4月でも半袖だったり、ショーツの人を見ます。
暑さは10月まで続きますのでこれまでのように3シーズン対応とかって現実的ではありません。
その気候に適した「専用ギア」が必要となります。
真夏にコットンの半袖とジーンズってもう無理です。コットンのショーツに変えても厳しい。
当店ではこの気候の変化に最新素材を使って長すぎる夏と戦うギアを作っています。
今年の目玉はポーラテックのTシャツ、ロンTとエクストリームロップのショーツ。
それとアクティブショーツです!
今夏に投入が出来るか?ギリギリの戦いをしていた上半期の隠し球。
来年の企画に持ち越しだと覚悟していましたが、工場さんのおかげで間に合いました!
もう4年は前だと思いますが初めてのナイロンショーツを作りました。
コロナ初年度と言うのもあったり、物作りが本当に難しかった苦い思い出。
そんなタイミングで作ったナイロンショーツは思ったより良かった部分と、もっと上手に作れたんだろうなと初物にある悔しい思いがありました。
そのリベンジと言うよりも、進化系の「今」を作ったのがこのアクティブショーツです。
薄いナイロンでプロダクト作ると、予想以上にナイロンの縮みが出る。これが初代ナイロンパンツでの収穫でした。
初代はサプレックスナイロンでしたが、今作はタスランナイロンです。
採用したのはナイロンハットに使った薄手のタスランナイロンです。
裏地に「COOLMAX」メッシュを採用。ナイロンハットの構成でショーツを具現化したのがこのアクティブショーツです。
ナイロンと言うとツルッとした質感がイメージしやすいですがタスランは違います。
コットンライクでざらつく感じがあり、風合いのあるナイロンとなります。
スポーティになりすぎないようにしたのでもちろん街でも穿けるショーツですが、本格的なアウトドアショーツのスペックです。
このタスランナイロンでも縮みが出る。けっきょくは縮みとの戦いでした。
ショーツなのにコットンのロングパンツくらい縮む…誰も予想できないような縮みです。
今作もサンプル制作の数字をもとに、サンプル制作していないサイズも作るので思ってるように出来ないかもしれません。
人を育ててると思って暖かい目で見守って下さい。
ストレスなく穿きたかったのでウエストはゴム仕様です。
この調整も非常に困難な戦いでした。
最初は一周をゴムにして、微調整はウエストベルトの予定でした。
大きな筒状のウエストをゴムで均等に引くのは縫製には進む方向がありますので非常に難しい。
スポーツ系を主に縫製する工場さんならそれなりの設備と経験があるのでしょうが、
コットン系を主に縫製するいつもの工場さんでお願いしているので難しいと言うのもあります。
私は服作りでナイロン系とか、スポーツ系アイテム制作の経験値が圧倒的に少ない。
特に今年はサイテク素材を使うプロダクトが多いのでこれまでの物作りでは起きないハプニングも多いです。
そこで策としてフロント、バックはゴムを通すだけで引っ張らない場所を作りました。
左右の脇〜後ろをゴムで引く手法にする事でバランスが悪くなりにくいように調整しています。
ウエストベルトはアメリカ製0.75インチ。バックルは日本製です。
アメリカ製の軽量0.75インチを入手できていないのでむしろ精度の高い日本製のバックルを採用。
ミリとインチの汎用性を知る当店らしい構成です。
ベルトでの微調整はフロントのゴムを引いてない箇所だけで行う構造です。
ベルト一周通してる構造よりもここだけのベルト調整はあくまでも微調整です。
異物感がウエストに少ないのでただのゴムパンの着用感となります。驚くほど楽ちんです。
ベルトのエンドには面倒ですがアメリカ製リフレクターを挟み込みました。
2インチ幅のリフレクターを全て手切りでカットしてパーツを作っています。
工場さんでお願いするよりも私の方が加工に慣れていますのでこのベルトパーツは全て当店で制作し、工場さんでドッキングしてもらいます。
右ポケット上にDカンを付けました。男の人には喜ばれる構成だと思います。
このテープとDカンはアメリカ製。軽量化も今作のテーマですのでいつものパーツ選びと変えています。
面倒ですがこのパーツも当店で制作し、工場さんにドッキング依頼となります。
ポケットの構成は初挑戦の変則6ポケット。
いつもだと好きなのでカーゴスタイルですが、今作は脇の特大ポケット内に収めるように前、後ポケットが隠れてる構成です。
この特徴的な脇ポケットに付けたスナップのボディ側受けに補強材としてアメリカ製リフレクターを使いました。
さすがアメリカ軍ミルスペック品で強烈に反射します。この辺の構成こそ当店らしさでしょう。
黒い服は夜道で目立たないので最近はあまり作りません。
とは言って黒のショーツの万能性は凄まじい。
リフレクターを目立つように作るのが好きなんですが、それはちょっとって人にも抵抗なく愛用して欲しい。
そこでたどり着いたのがここ。目立ちすぎないように目立つ付け位置に付けました。
アクティブショーツの名に恥じぬように脇の特大ポケットには水抜きの穴があります。
海パンにはなりませんが、水遊びには使っていただけます。
ポケットの袋布は全てメッシュ仕様で脇の特大にもメッシュ貼りとなります。
全てのポケットと、ショーツの裏地に「COOLMAX」メッシュを使っています。
これによって汗ばんだ肌にナイロンが張り付く不快感もありません!
何よりCOOLMAXの機能で当たり感も涼しいと言うのが魅力です。
股下に三角マチを採用しております。
この構造はクライミングパンツに用いられる手法で運動量を確保する構造です。
私のように座る時間が長くても食い込みが極めて少ないので不快な着用感にならない。
穿く事を一番に考えて作っていますので自らのライフスタイルを反映した構成と構造です。
"Staff Voice" 【着用スタッフの感想や印象について】
着用スタッフ 市村 身長175cm 体重75キロ
XLサイズを着用しております。
とにかく履いてみれば分かる絶妙なシルエットと、最高の履き心地の素材です。
気持ちよくて毎日履きたくなってしまう不思議なパンツです。
"Size Information" 【詳しいサイズ、素材について】
サイズM
ウエスト30〜32インチ(最大90cm程度) 股上28cm 股下22cm 裾幅32cm
サイズL
ウエスト32〜34インチ(最大95cm程度) 股上29cm 股下23cm 裾幅33cm
サイズXL
ウエスト34〜36インチ(最大100cm程度) 股上30cm 股下24cm 裾幅34cm
日本製