"Product Details" 【この商品の特徴について】
1998年のオープン以来、20年以上にわたり日本のヴィンテージシーンを牽引し原宿を見守り続けてきた「ベルベルジン(BerBerJin)」。
そんなベルベルジンのお直し専門店として2009年にスタートした直し屋ベルベルジン。
直しと並行して続けていたオリジナルアイテムの製作は、服の構成と構造を理解したモノづくりがコンセプト。
自ら縫製する人にしか作れない着眼点、縫製、構成を具現化するプロダクトは唯一無二です。
コストを下げる事など考えない妥協なき物作り。
布はもちろんですが、糸や付属パーツの1つ1つにまでこだわっています。
今できる一番を表現しますので袖を通していただければ違いがお分かりいただけると思います。
2023年はアメリカのタイガーストライプファブリックを使ったプロダクトが目玉となりました。
日本では販売されていない超貴重な生地で極秘ルートでアメリカから輸入しました。
コットン100%のリップストップに、タイガーストライププロダクト社の本物のタイガーストライプ。
ハット、シャツ、ショーツベイカーパンツ、プルオーバーと初物〜当店らしいプロダクトまで制作しました。
実はこの企画にはまだ続きがあったんです。
コットンタイガーで作ろうと何度もサンプル制作を行い、最後のサンプルまで完成したタイミングでアメリカの生地在庫を確認したら終了。
これでボツ確定となります。
そんなタイミングで新たに入手できる事になったのが「EXTREME RIPSTOP」です。
キャップで初採用となりました日本初上陸であろうファブリックです。
「CORDURAのUSA」に申請を出しまして、オフィシャルとして「CORDURA」のライセンス証明タグが付くスペシャルプロダクトです!
同じトラブルを避けるため、制作数が全く決まっていない状態でアメリカの在庫を全て買いました!
アメリカCORDURAファブリックのハイテクリップストップ素材「NYCO」
従来ミルスペック規格よりも10倍の通気性と約20%の軽量化。
それでいて「NYCO」の3倍強度を持ちながら40%近い即乾性を実現。
サンプル洗って思いますがイメージの数倍早く乾きますし、圧倒的に軽いです。
超機能素材としてのスペックがとてつもないその最新素材でもう一度作り直す事にしました。
「Battle Dress Uniform」そうです「BDU」です。
ベトナム戦争時代のミリタリーウエアだけがミリタリー系の中で好きな当方が作るBDU。
BDUってのは多くのブランドさんがこれまでにたくさん作ってる4ポケットのシャツジャケット。
これをどうやって直し屋的プロダクトにするか?
当店ではベトナムのいわゆるファティーグよりも、その後継機となるLCリーフ型タイプを推しています。
斜めポケットは見た目だけで使いにくい。ストレートポケットの4ポケット仕様は確定です。
骨格を決める作業はそのプロダクトの顔と言うか、存在させる意味を与える作業です。
という事でLCリーフのBDUを面倒ですがバラしていきます。
あくまでも今回は直し屋的BDUの制作なのでBDUの見た目、雰囲気を絶対に壊さないでどうやって現代的に進化させるのか?
ここに重きを置いています。
なのでいわゆるLCリーフ型77〜83Sの自分が好きなあの感じを改めて確認し、改良点を導き出します。
まず骨格。
ベースを官給品Mサイズとし、ウエストのシェイプを無くしたボックス型に。そこからどの丈に近くするかの検証です。
日本では丈が短い方が好まれます。
なのでショートにするのが素人の作り方。
本物のミリタリー好きは絶対にレギュラー丈。
最も考えられたバランスですね。
ロングは上級者ようなので検討すらしません。
この日本的ショートと、バランス的レギュラー。
このちょうど良いところを身幅とのバランスで考えて骨格を作りました。
なのでミリタリー的に言いますとうちのLサイズが官給品M-S以上M-R未満のS寄り絶妙でございます。
この骨格にあくまでもLCリーフ型の匂いをちゃんと感じれるポケットサイズ考える。
ポケットの作り方はたくさんありますが、あくまでもBDUとしてのあり方を表現していきますので見た瞬間にBDUと分かるバランス。
官給品よりも現代人が必要で使えるポケットサイズにしてますので少し大きめです。
胸ポケットの上にはもちろんパッチが付けれるように居場所はちゃんと確保してあります。
それとこのプロダクト最大の個性として裾ポケットには脇から手が入れれるように二重構造にしてあります。
手持ち無沙汰になるとポケットに手を入れますが、BDUのポケットは手がすごく入れにくいんです。
ボタンの位置もそうなんですが、縦からしか入らないと手入れには向いていません。
なので痒いところに手が届くポケットなのに見た目はいわゆる王道ポケットにしています。
フロントは使いにくいんですが比翼です。
開け閉めの楽さを考えれば変えますがあくまでもBDUなのでセオリー通りですが、ODボタンではなく、平ボタンに変更しています。
初期ユーティリティ等に使われるタイプでボタンの厚みを薄くしてるので使いやすいです。
当店タイガー企画全てに使うボタンは60年代当時の配合で作られる量産品には絶対使われないこだわりのボタンです。
仕様として最後のこだわりポイントは袖先です。BDUはカフスの作り方が特徴的です。
官給品と言うのは何故かとてつもなく使いにくい…
袖先を絞らないと止めるボタンがないので小フラップみたいなカフスはパタパタするし、絞るとロールアップ出来ない。
そのマイナス部分を全て無くしてるのに、改良した事が分からないような方法を採用しました。
これは物凄く説明が難しいです。口で言っても、文章で書いても伝えれないと思っています。
なので袖を通してみてください。
何の違和感もなくボタン止めされたカフスがそこに付いていますから。
1000人に1人もい疑問を持たないであろう???な袖先でございます。
シルエット的にはゆったりしてるのでサラッと羽織りやすいシャツジャケット。
官給品みたいに重くて硬さの感じる生地ではありませんので本当に軽くてサラッとです。
大量のボタン、大きめのポケットが付いてこの軽さはびっくりしていただける自信があります。
BDUと言うプロダクトから脱線しないで現代的な直し屋解釈で作るBDU。
私のバックボーンはいわゆる古着的な部分であるのですが、90〜00年代のカルチャーでもあります。
あの頃のSTUSSYが作るストリート的なミリタリーウエアがすごくカッコよかった。
そんな残像が頭の片隅に残ってるんだと思います。
なのでうちのBDUもミリタリー的であり、ストリートっぽさも出たんじゃないかと思います。
あらゆるスタイルのファッションに自然と落とし込めるBDU。
2色ともにアメリカの最新素材であり、アメリカのタイガーストライププロダクト社の本物でございます。
"Staff Voice" 【着用スタッフの感想や印象について】
着用スタッフ 市村 身長175cm 体重75キロ
Lサイズを着用しております。
細部までの作りこみはまさにNAOSHIYAならでは。
ここまで考えて作られた洋服は他にはありません。
是非一度試して頂きたい素晴らしいアイテムです。
"Size Information" 【詳しいサイズ、素材について】
サイズM
肩幅48cm 身幅56cm 着丈70cm 袖丈58cm
サイズL
肩幅51cm 身幅60cm 着丈73cm 袖丈59cm
日本製